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  • 2021.05.12

「看護の日」に考えたい。医療現場の生理事情

女性医療従事者と生理

5月12日は「看護の日」「国際看護師の日」です。これはこの日が「近代看護教育の母」とされるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんだもの。世界では「国際看護師の日」として知られています。一方日本では、看護師だけでなく、誰もがケアや助け合いの心を育むきっかけとしてもらうために1990年に「看護の日」と定められました。

私たちの生活に欠かせない「エッセンシャルワーカー」である看護師は、日々多くの人の命をつないでくれています。看護師をはじめ、多くの女性の医療従事者が抱えている悩みのひとつが「生理」ではないでしょうか。

長時間、立ちっぱなしで過ごしたり、忙しいときにはトイレに行くこともままならないため、飲む水分の量を控えたり調整をしたり…。そして、経血漏れで白衣が汚れることを心配しながら仕事をしている人が少なくないそう。
さらには、新型コロナウイルスの感染拡大により、女性医療従事者の生理問題はより深刻化しています。感染防止のために着用する防護服。これが生理用品の交換をさらに阻むのです。
防護服は着脱が難しく、ひとりでできないうえに時間もかかります。そのため普段以上にトイレに行きづらくなり、必然的に生理用品の交換頻度が下がってしまいます。
海外でも同様の問題が報道されており、中国ではピルが渡されたという話も。

また、看護師は新型コロナウイルス感染患者に直接関わるかどうかに関わらず、職場環境の変化に直面しています。その9割以上がストレスを感じているという調査結果もあるほど、私たちが想像する以上に過酷な状況下で日々奮闘してくださっています。

医療現場から聞こえるリアルな声

Bé-Aを利用する医療従事者の方々からも次のような切実な声が寄せられています。

・夜勤中に経血が漏れ、白衣を何回か着替えたりバスタオルを巻いたりしていた
・ナプキンを取りに行く時間がなく、気持ち悪い思いをしている
・漏れてユニフォームが汚れていないか度々確認するのが億劫で、生理期間中は憂うつ

生理期間中の勤務時は夜用ナプキンをつけたり、タンポンとナプキンを併用したりしているものの、それでも漏れてしまった際はカーディガンなどで隠すこともあるのだとか。女性であれば誰もが毎月訪れる「生理」が、働く上での足かせとなるような状態になっていること、それが医療の現場で「我慢するもの」と当たり前になっていることが、大きな問題です。

定期的に生理用ナプキンを交換できない状況が続くと、蒸れやかゆみなどの不快感を抱えることはもちろん、衛生上の懸念もあります。
デリケートゾーンの蒸れから起きるかゆみやヒリヒリ感は、皮膚に「炎症」が起きている状態。一度傷ついた角質層は、そのまま慢性的な皮膚炎になってしまうこともあるのです。

一人でも多くの命を救おうと奮闘してくれている女性医療従事者の労働環境を少しでも改善させるためには、生理の問題にきちんと目を向けなければいけません。

女性医療従事者の生理期間を快適に

そんな女性医療従事者が抱える生理問題を解決する一つの手段として、近年注目されているのが「フェムテック(femtech)」。フェムテックとは「女性(female)」と「技術(technology)」をかけ合わせた言葉で、生理や更年期など女性特有の悩みをテクノロジーにより解決するサービスや製品のことです。

日本では生理の話はタブー視される傾向があり、これまで女性医療従事者が抱える生理の悩みが大きな話題になることはありませんでした。ですが近年はPMSや生理休暇 、生理の貧困など、生理に関する話題がメディアなどで取り上げられる機会が増え、医療従事者だけでなく、生理に何らかの悩みを抱える女性たちからのフェムテックへの期待が高まっています。

たとえば、生理ナプキンに代わるものとして注目されているのが「月経カップ」や「吸水型生理ショーツ」です。ナプキンに比べてにおいや蒸れが抑えられるとされており、商品によっては長時間使用し続けることができます。そのため医療従事者など頻繁にトイレに行けない職業の方の支持が集まり始めています。

女性の生理問題は、個人だけでなく社会全体で取り組んでいくべき課題。ぜひ看護の日をきっかけに新型コロナウイルス対応などで日々奮闘してくれている女性の医療従事者が直面している問題に関心を持ち、今一度感謝の気持ちとエールを送りましょう。

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